日本代表情報

「ワールドカップへの旅がはじまる」エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチが語るジャパン最終目標

3月5日、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)にてラグビーワールドカップ2015へ向けた第二次候補選手の発表記者会見がおこなわれ、FW19名、BK12名、さらに負傷選手として4選手、合宿帯同選手1選手、スーパーラグビー出場により欠席となる選手6選手が発表された。選手たちは、6日から行われる宮崎合宿に参加し18日から開催されるアジアラグビーチャンピオンシップに臨む。

「ワールドカップへの旅は、いよいよスタートします。」−−エディ・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ

ジョーンズHC こんにちは。第二次候補選手の発表となります。直近になりますがアジアラグビーチャンピオンシップが始まり、このメンバーで臨みます。全てのゲームに勝利したいと思います。その一方で頭の片隅にはワールドカップを見据えています。ですのでこの大会に備えたトレーニングは我々にとってとても重要なものになります。

ティア1の選手たちは、スーパーラグビーでティア1レベルの試合を16試合戦っています。そういったティア1の国々を相手にワールドカップを戦うにはギャップを埋めなくてはなりません。

そうするために我々に唯一残されているものは練習です。4月の宮崎合宿ではしっかりと用意をして臨んでいきたいと思っています。

スコットのリストがここにあります。最初42名を出しましたが、その中で6名が今スーパーラグビーでプレーをしています。それ自体は我々にとってとてもポジティブなことだと思います。さらに4名負傷している選手がいます。堀江翔太選手については首の手術をしたばかりです。真壁伸弥選手についてはハムストリングのケガをしています。アマナキ・レレィマフィ選手はご存知の通り、NTTコムの試合で負傷しています。小野晃征選手も首のケガをしています。

ここにいる選手は見せるべきところでしっかりと見せることができた選手たちです。これはいつも言っていることですが、ラグビーの試合ではいつも、選手たちを選ぶことは難しいことではありません。良いプレーをした選手を選ぶだけだからです。ですので必然的にこの41名に入っていない選手はインターナショナルレベルでの選考において十分でなかったということです。

ワールドカップへの旅は、いよいよスタートします。

最後の目標は「ワールドカップで勝利して決勝トーナメントに進出」すること

−−競争させたいポジションは?

ジョーンズHC:イチバン(1番)カラ、ジュウゴバン(15番)マデ。(笑)大事なのはどの選手にも保証というものがないので、みんなが競い合うことです。このスコッド本当にいい選手が揃っています。ハーフバックの選手と昨日ちょっと話をしましたが、フミ(SH・田中史朗選手)は、我々にとって最高のスクラムハーフです。日和佐(篤)、矢富(勇毅)は彼が7月に戻ってきた時に、同じレベルのプレーができ、我々が誰を選ぼうかという状況になっていないとなりません。それが彼らに与えられた仕事です。

誰もこの時点で(出場を)保証された選手はいません。この15の枠を目指して戦ってほしいと思っています。どこのポジションでも(選手起用に対して)いい選択肢があるというわけではありませんが。例えば、松島(幸太朗)選手が、ワラタスに行って鍛えられて、15番という別の選択肢が生まれるかもしれません。ただ、五郎丸選手は、世界トップ10に入るキックができますのでそこは間違えないですが、我々にとって引き出しが多くなることも期待したいです。

競争しない選手はスコットには選ばれない選手になります。

最後に一つだけ申し上げたいです。ワールドカップまでの全てのテストマッチに勝利したい。それが今年の成功になると思います。私達の最後の目標は「ワールドカップで勝利して決勝トーナメントに進出」することです。

(3月6日公開記事から一部抜粋)