イギリスの基本情報

基本情報 イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国家で構成されています。面積は日本の約3分の2ほどで、首都ロンドンは世界中から大勢の観光客が訪れる世界有数の都市です。公用語は主に英語ですが、地域によってウェールズ語やゲール語なども使われています。
時差 日本との時差は9時間で、日本時間から9時間引いた時間となります。サマータイム実施中は8時間の時差になります。サマータイム実施期間は、3月最終日曜日のAM1:00から10月最終日曜日のAM1:00までの期間。3月最終日曜日のAM1:00になった瞬間同日のAM2:00となり、また10月最終日曜日のAM2:00になった瞬間、同日のAM1:00となります。
気候と服装 気候 イギリスは北海道よりも北に位置するため寒いと思われがちですが、メキシコ湾からやってくる暖流と偏西風の影響により温暖な気候となっています。日本と同様に四季があり、日本の梅雨時の3分の1ほどの洪水量が年間を通して続くのが特徴です。また、1日の中に四季があると言われるほど、急に雨が降り出したり日中と朝晩の温度差が大きいため、服装には注意が必要です。
服装 1日の天気が変わりやすいため、太陽が出たと思ったら、急にどしゃ降りになって冷え込んだりします。日本のように1日中雨が降りつけるようなことはめったにありませんが、数時間おきに降ったり止んだりすることが多いので、雨具の準備は常に忘れずに。また、日中は温かくても朝晩は冷え込むため、重ね着などで体温調節ができるような服装をおすすめします。
パスポート
*日本国籍
帰国時まで有効なもの。(2014年6月現在)
※旅行中に別の国へ入国する場合は、入国する国の条件を満たす有効期間が必要です。
査証(ビザ)
*日本国籍
6ヶ月未満の滞在であれば、ビザを取得する必要はありません。ただし、出国用の予約済み航空券またはそれを証明するもの、イギリス滞在に十分な費用を所有していることが条件となります。なお、入国審査までに、機内で配られる入国カード(Landing Card)の記入を済ませておきましょう。
通貨・両替・チップなど 通貨 イギリスの通貨はポンド(£/GBP)、補助通貨はペンス(p)です。紙幣は£5、£10、£20、£50の4種類、硬貨は1p、2p、5p、10p、20p、50p、£1、£2の8種類があります。  ※スコットランドや北アイルランドには独自の紙幣があり、それらはイングランドでも利用することができます。ただし、日本では換金できないため、現地で使い切るかイングランドの通貨に替えることをおすすめいたします。
両替 両替は、できるだけ日本で済ませておくことをおすすめいたします。現地で両替する際は、空港や街中の銀行、郵便局、両替所などで両替することができます。レートは店舗によって異なるので、予め確認してから判断しましょう。
ATM イギリスでは、街中のいたるところに銀行ATMが設置されています。日本と異なり、壁に埋め込まれているものが多いです。また、24時間いつでも利用でき、国際キャッシュカードやクレジットカードがあれば日本と同じように現金を引き出すことができます。しかし路上にあるため周囲には人がたくさんいます。現金を引き出した瞬間ひったくられたりカードを盗られるトラブルもあるため、利用する際は細心の注意をはらいましょう。
クレジットカード イギリスはクレジットカード社会のため、ほとんどのレストランや店舗、鉄道や地下鉄駅で使用でき、たとえ小さなお買い物でもクレジットカードで支払うことが普通とされています。また、ATMで現金のキャッシングもできるため、持って行くと便利です。ただし、販売機やATMで使用する際には、カードや引き出した現金を盗られないよう細心の注意をはらいましょう。イギリスで使えるクレジットカードは、Visa、Masterカードに続いてAmerican Expressやダイナース、JCBになります。加盟店数ではVISA、Masterが多いため、どちらかを持っているとより便利です。
プリペイドカード 海外専用のプリペイドカードは、事前にチャージした分だけ渡航先のATMから現地通貨を引き出すことができるので、多額の現金を持ち歩かずに済みます。また、クレジットカードのように店舗でも使用できますが、クレジットカードと異なり即時引き落としとなります。なお、使用する店舗によっては身分証(パスポート)の提示を要求される場合があります。 

【キャッシュパスポートについてはこちら】

チップ レストランやホテルなどの料金には、あらかじめサービス料が含まれていることがあります。レシートや請求書に、「Service Charge」と書かれた金額の記載がある場合はチップを渡す必要はありません。サービス料の記載がない場合、または「Service charge is not included(サービス料は含まれていません)」と記載されている場合は、サービスの良い悪いに応じて代金の10~15%程度のチップを置く(または直接スタッフに渡す)ことが多いです。タクシーでも同様に料金の約10%が目安で、ホテルでポーターに荷物を運んでもらった時には、荷物1つにつき50p~£1ほどが一般的です。
イギリスではほとんどの商品にVAT(付加価値税)が20%含まれています。旅行者は手続きをすれば、税金から手数料などが引かれた分の払い戻しを受けることができます。なお、原則的に食品、書籍、宿泊ホテルの料金にはVATはかかりません(※一部例外あり)。また、店舗によっては最低購入金額を上回らないと免税を受けられない場合があります。店舗でVAT申請用紙を作成してもらう際にはパスポートナンバー(提示を求められることもあります)が必要です。免税商品は未使用の状態で持ち出さなくてはならず、免税手続きの際に商品の提示を求められることがあります。
電圧とプラグ 電圧は240V、周波数は50Hz。プラグは3本足のBFタイプです。日本国内の電化製品を使用する際には、変圧器とアダプタが必要になります。 
※240Vまで対応している電化製品であればアダプタは不要です。
トイレ 公衆トイレはありますが、ほとんどのトイレは有料です(約20p~50p)。中心部の地下鉄駅であっても、トイレがある駅は限られているため、トイレに入りたくなったら大型ホテルやデパートなどのトイレを借りることをおすすめします。レストランやカフェ、美術館などを利用した際になるべくこまめにトイレを利用しておきましょう。
イギリスの水道水は硬水ですが、飲むことは可能です。体に合わない人もいるので、気になる方はミネラルウォーターをおすすめします。イギリスでは炭酸入りの水が多く飲まれるので、購入や注文の際には「Still(炭酸なし)」と「Sparkling(炭酸入り)」の区別にご注意ください。
マナー ・小店舗の店員さんやエレベーターの中で人と会ったときは、軽く挨拶をするのがマナーとされています。
・エスカレーターでは右側に立ち、左側を空けましょう。
・レストランやパブ、ショップ、ホテルのロビーなど、公共の建物内での喫煙は禁止されています。
・トイレや駅の窓口などで列("queue/キュー"という)を作るときは必ず1列に並び、順番がきたら開いている場所へ進みましょう。

治安とトラブル対策

治安 イギリスは他のヨーロッパ諸国と比較して治安が良いと言われています。海外旅行をする際の基本的な注意をしていれば、旅行者がトラブルに巻き込まれることはあまりありません。しかし、ロンドンやエディンバラ、グラスゴーなどの大都市では観光客をターゲットにしたスリや置き引きが多発しているため、身の周りの手荷物などには常に注意することが必要です。
盗難・紛失 旅行者が最も巻き込まれやすいのは、スリや置き引き、ひったくりなどの盗難事件です。人が多い街中や駅、暗がりの路地などは常に警戒するようにしましょう。パスポートや現金などの貴重品はセーフティバッグなどを利用し、肌身離さず身につけておくようにしましょう。
トラブル対策 路上 ・1人での行動はなるべく避ける。
・夜遅くなった場合には、明るく人通りのある場所を通るようにし、なるべくタクシーを利用する。
・多額の現金を持ち歩いたり、高価な宝飾品を身につけないようにする。
・ズボンの後ろポケットに他人から見える状態で財布や携帯電話を入れない。
・貴重品は肌身離さず持ち歩くようにする。
・道を尋ねられて教えている間にカバンの中のものを盗まれることがあるため、見知らぬ人が近づいてきたら
 どんな状態でもしっかりとカバンを持つ。
・路上のATMを利用する際は背後の人に注意し、暗証番号を入力するときは手で隠す。
ホテル ・フロントや朝食の席での置き引きが多いので、荷物からは目を離さないようにする。
・部屋にいるときはドアチェーンもかけるようにし、不用意にドアを開けない。
・貴重品はセーフティボックスに入れるなどして、出しっぱなしにしない。
レストラン ・荷物はひざの上に置くなどして、常に注意をはらうこと。
・携帯電話をテーブルの上に出しておかない。
列車・バス ・混んでいる車内では、常に手荷物に注意を払う。
・眠っている間に盗難に遭うケースが多いので注意すること。
・夜行バスや列車は特に気を付け、乗車や下車の際も狙われやすいので注意すること。 また、夜行バスに
 乗る際はなるべく1階の運転手の近くに座ることをおすすめします。